スズキの軽バン,エブリイワゴン
軽バンは運転席がタイヤに近いため,振動性能は
セダンやミニバンに比べると不利.
ではカラダに作用する振動を実際に計測した結果はいかがか.
計測した車両は
・2016年式
・JPターボ標準ルーフ
主なスペックは
・水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ
・2WD(FR)
・4AT
となります.
ザ・軽バンですね.
計測結果
計測生データ
図1 計測結果
こちらのデータは計測した加速度データとなります.
横軸は計測時間[秒],縦軸は3軸加速度の合成値 [G]です.
地球は常に重力1[G]が作用していますので1[G]を中心に
上下に値が振動しているのがわかります.
この1[G]からの振動の大きさが人体に作用した加速度(振動)となります.
人体振動
先ほどのグラフから,全体1[G]を引き,絶対値を取ったものが下のグラフになります.
この結果を人体に作用した振動とします.
図2 人体振動
ところどころ大きなピークがでています.
また値が小さいところは停車時になります.
次に停車時を拡大して見てみましょう.
信号停車時の人体振動
停車時(アイドリングストップなし)においての振動を抜き出したものが下図となります.
図3 人体振動(停車時,アイドリングストップなし)
振幅が小さく速い振動(小刻みな振動)がカラダに作用しているのがわかります.
振動の速さは約16Hz(1秒間に16回の振動)
アイドリング時エンジンの回転数は約1000[rpm]なので
1000/60[rps]=16.66666
ということでエンジンの振動が腕に伝わっているということですね.
人体振動平均値
距離約26km,1時間強の走行時における人体振動の全平均値と停車時における平均値は
下図となります.
図4 人体振動(走行全平均と停車時平均)
これが大きいのか小さいのか
これから計測車両を増やして比較していきますね.